ペインクリニック・脳神経外科で評判の
東京 都 世田谷 区 山本クリニック
脳神経外科専門医の山本博昭 先生
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【91】
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【91】 題名:耳鳴り 相談者:三郎 年齢:44 性別:男性 地域:東京都 2009/05/14 (木)00:21:25 1ヶ月ほど前から耳鳴りがするようになりました。 耳鼻科にて ブレドニゾロン錠5mg、ムスコタ錠100mg、 アデホスコーワ顆粒10%、メチコバール錠500ugを処方。 更に悪くなっており、大学病院を紹介され、 聴力検査、めまい検査では、 腫瘍等の検査は必要ないとの事でした。 キシロカイン注射、神経ブロックにより 改善できませんでしょうか? よろしくお願いします。------------------------------
uキシロカイン注射、神経ブロックにより 改善できませんでしょうか?」 との事です。 可能で御座います。 「中枢神経系」である「脳」或は「脊髄」そして 「12対ある脳神経」を含めた「末梢知覚神経系」 におこりうる「症状・症候」は。 たとえば「不安・焦燥」などの「不定な「御自覚症状」」 も含めて。 何らかの「他人である医師」に通じる 「他覚的記録法」があるものです。 けれども「耳鳴:tinnitus」と 「「疼痛系統の「症状・症候」」の「2つ」のみは。 患者さんの「耳で聞こえる「感覚」」ではあるが その患者さんの「耳鳴:tinnitus」を記録しようとしてもそ の記録法がありません。 よって 「耳鼻科にて ブレドニゾロン錠5mg、ムスコタ錠100mg、 アデホスコーワ顆粒10%、メチコバール錠500ugを処方。」 というように。 もしも「効果のある御処方」とすれば「それは対症療法」ではなく 「根治療法」のはずであり・もし「根治療法」であるならば。 当然「原因」はすでに明らかに「診断」されているはずであり。 これが本当であれば。 御相談者の「耳鳴:tinnitus」に対して。 「これはスーパーマンのスピード」で「診断戦略」がついて そして「内服薬」が御投与されたということになります。 「御受け持ちの先生」も一生懸命でいらっしゃることがよくわかります。 けれども 「御受け持ちの先生」が「スーパーマン」でないことは確かですから。 この御処方は意味がないということになります。 「更に悪くなっており、大学病院を紹介され、 聴力検査、めまい検査では、 腫瘍等の検査は必要ないとの事でした。」 ということのようです。 「腫瘍等の検査は必要ないとの事でした。」とは。 「脳腫瘍:brainumo(u)r」も含めるとすれば。 「大学病院」の「脳神経外科専門医先生」をも「併診」として「御受診」 もされているか否かが気にはなります。 「耳鳴:tinnitus」は 「聴神経腫瘍:ちょうしんけいしゅよう:shwannoma:(シュワノーマ)」 の重要な「初期症状・初期症候」であることが あります。 ただし この「聴神経腫瘍:ちょうしんけいしゅよう:shwannoma:(シュワノーマ)」 場合の「症状・症候」である「耳鳴:tinnitus」は 腫瘍の存在する「片側」のみです。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは。 「耳鳴:tinnitus」の「御自覚症状」が片側性か両側性かの 「御記載」がありません。 「大学病院を紹介され、 聴力検査、めまい検査では、 腫瘍等の検査は必要ないとの事でした。」 との事ですが。 「片側性」の「耳鳴:tinnitus」であれば必ずや まず「頭部X線撮影」そして脳CT・MRIなどの「画像診断」が 施行されるはずですから。 御相談者の「耳鳴:tinnitus」は両側性であると仮定させていただきます。
「1ヶ月ほど前から耳鳴りがするようになりました。 ・略・更に悪くなっており・略・」 との事です。 「キシロカイン注射、神経ブロックにより 改善できませんでしょうか?」 との事です。 「耳鳴:tinnitus」の患者さんの「耳鳴:tinnitus」 の「診断戦略」で重要なことは。 「耳鳴:tinnitus」は。 患者さんの「耳で聞こえる「感覚」」ではあるが その患者さんの「耳鳴:tinnitus」を記録しようとしてもそ の記録法がありません。 だから「負荷検査」が必要になります。 極めて判りやすく言えば 1・ 「どのような負荷を与えたら」「耳鳴:tinnitus」が強く なるか否かの「負荷検査」です。 2・ 「どのような負荷を与えたら」「耳鳴:tinnitus」が弱く なるか否かの「負荷検査」です。 ちなみに「2・」の場合の「負荷検査」は 「診断的治療」という場合があります。 「1ヶ月ほど前から耳鳴りがするようになりました。」 との事ですが 御相談者の 「御既往3項目」と「負荷検査3項目」につき 伺います。 ------------------------------ 1・「「歯の矯正」をされたり。 「歯科口腔外科専門医先生」を「御受診」されたり。 2・ あるいは「反復性上気道感染」= 口腔内細菌感染・或いは「上気道感染」 (「咽頭炎」・「喉頭炎」・「副鼻腔炎」など)」 の「御既往」はありませんか。 3・御相談者の「御家系」に気管支炎あるいは喘息のかたは いらっしゃいますか。 ------------------------------ そして前述の「負荷検査」ですが ------------------------------ 1・ 「歯をくいしばった」負荷にて「耳鳴:tinnitus」が単純に 増強されますか。 2・ あるいは頭部を「背屈」した「状態」から 徐々に「前屈」して 下を向くと「耳鳴:tinnitus」が増強される首の「位置」がありますか。 3・ 「2・」に際して 首から後頭部に微妙に締め付けるような 「微妙な痛み」あるいは「違和感」がおありでは ありませんか。 ------------------------------ もしも上記の 「御既往」の「1・」「2・」「3・」 と 「負荷検査」の 「1・」「2・」「3・」で。 これらの 「ひとつでも+」がある。 そして。 なおかつ もしも御相談者に元来より 「肩こり・頸こり・背中こり」」がお強い様であれば。 御相談者の御相談内容要旨御記載の「耳鳴:tinnitus」 は 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 に伴う [緊張型耳鳴:tension-tinnitus」(あだ名です) です。 実際に現実的には正診断率の大変低い「疼痛系の「病態」」です。
しっかり治されるためには。「機能性末梢神経障害」にお強い 「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」 を御受診されるのが宜しいと考えます。 但し「脳神経外科専門医先生」或は「ペインクリニック専門医先生」でも 「機能性末梢神経障害」に苦手な先生もいらっしゃいます。 このことは肝に銘じて何卒に御銘記下さいませ。 全く「病態名称」すらちんぷんかんぷんなこともあります。 [緊張型耳鳴:tension-tinnitus」(あだ名です) の治療法ですが 筋肉を柔らかくする即効性・持続性のお薬を内服や 外用薬も用いて場合により神経ブロックを施行いたします。 (「神経ブロック」といっても「星状神経節ブロック(SGB)」 は全く「効果」がありません)
[緊張型耳鳴:tension-tinnitus」に関しましては 山本クリニックの旧脳神経外科・神経内科相談掲示板 2003/7/23-2009/02/25 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」から
ザーザーという耳鳴りがします [2] [2004年 1月18日 7時36分58秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/846693736109049.html http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/846693736109049.html
山本クリニックの新しい脳神経外科・神経内科相談掲示板
http://www.clinicayamamoto.com/list_N.php の「過去の御相談と御回答」から
「ログ番号検索」で 【87】 題名:あしのしびれ
(回答者注:「耳鳴:tinnitus」をともなわれています) をを御参照頂けますか。 上記御解答致しました。 上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にお大事にされて下さいませ。 何卒にお大事にされてお健やかにされてくださいませ。