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題名:髄膜腫の後遺症について
相談者:匿名希望 年齢:54 性別:女性
地域:山口県 2009/04/18 (土)17:01:10 お世話になります。 髄膜腫の後遺症で右足の膝から下に麻痺があります。 見た目には普通に歩けるのですが術後だんだん酷くなって 3年たったいまは、足先の感覚がかなりうすく長く歩くときつい状態です。 病院の先生は手術でなったものなので仕方ないので 上手に付き合って下さいといわれますが何か良いリハビリは ないでしょうか? 宜しくお願いします。
「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」を 3年前に「開頭腫瘍摘出術」等をされていらっしゃるとのことです。 「脳腫瘍」には様々な「大別」の方法がありますが。 1・「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」 2・「悪性脳腫瘍:malignant brain tumo(u)r」 に「2大別」する「分類方法」をとれば。 「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」の 代表的なものが「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」です。 さて 「脳腫瘍」はすべからくの発生頻度において 「男性」に不利であり。 「脳腫瘍」で「御婦人」のほうに発生頻度の多いものは。 「神経病理組織学的診断」から「脳腫瘍」をみると。 1・「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」 2・「聴神経腫瘍:ちょうしんけいしゅよう:shwannoma :(シュワノーマ)」 3・まれでありかつ難解ですが脳下垂体の 「顆粒細胞腫:granyular cell tumo(u)r :granular cell myoblastoma」 の「3つ」のみです。 他の「脳腫瘍」はすべからく男性に「発生頻度」が高いです。 御相談者の御相談内容要旨御記載の 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」が「神経病理組織学的診断」 の正しいものと仮定して御回答を続けます。 「脳腫瘍」の「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」である (まれに悪性の「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」もあります。 また「脳腫瘍」は「悪性脳腫瘍:malignant brain tumo(u)r」とはいえ 「他の臓器」への転移は致しません。 唯一「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」の 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」は「肺転移」を おこしますが事例は稀です) 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」といっても 非常に多くの「種類」というか「分類」があり 世界的な「神経病理組織学的者」である所 安雄先生は 「「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」は万華鏡のようだ」と 名著「脳腫瘍」に御記載され。 また事実そのとおりです。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の「部位と範囲」 の御記載が止むを得ずもありません。 けれども 「髄膜腫の後遺症で右足の膝から下に麻痺があります。 見た目には普通に歩けるのですが術後だんだん酷くなって 3年たったいまは、足先の感覚がかなりうすく長く歩くときつい状態です。」 という 「右の膝下の運動麻痺」の「症状・症候」からは 1978のQuistらの分類の 「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」 であり 左側の ------------------------------- 1・「傍上矢状静脈洞髄膜腫:para-superior sagittal sinus meningioma」 或は 2・「大脳鎌髄膜腫:falx meningioma:だいのうがまずいまくしゅ」 ------------------------------- の「いずれか」であったろうと推察致します (1978のQuistらの報告では 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の部位別 発生頻度で。 「1・」+「2・」の部位 に発生が24-5%をしめます)。 このように 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」を付着部 (髄膜腫は「硬膜」のあるところから発生致します。 ただし「4種類(「省略」)「硬膜」と付着しない 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」があります) 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の「摘出手術」 は極めて厳格な Gr(グレード)が用いられています。 ------------------------------- 「Simpson(シンプソン)のGr(グレード)」と呼称されます。 Simpsonの 「Gr(grade:グレード)」Ⅰが 「腫瘍全摘出」+「硬膜付着部及び異常骨の除去」を行ったもので いわゆる「本物の全摘出」。 「Gr(grade:グレード)」Ⅱが腫瘍の全摘出に「硬膜付着部の電気凝固」を 加えたもの。 「Gr(grade:グレード)」Ⅲが「腫瘍全摘出」のみ。 あと「Gr(grade:グレード)」Ⅳ・Ⅴありますが省略致します。 「Gr(grade:グレード)」1の再発率9%・2が19%。3が29% と考えられています。 ------------------------------- 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の「開頭腫瘍摘出術」 の結果が 「Simpson(シンプソン)のGr(グレード)」で Gr(グレード)ナンアバーが止むを得ずも御記載がありません。 お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。 「お受けもちの先生」の 御相談者の御相談内容要旨御記載のおことばからは 「再発」ではないと仮定させていただきます。 これは大変重要なことであるのであるけれども そのように仮定させていただかざるをえないでしょうね。 さて ここで大変これもまた重要なことであるのですが。 御相談者の「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」は どのようにして発見されたのでしょう。 「髄膜腫の後遺症で右足の膝から下に麻痺があります。 見た目には普通に歩けるのですが術後だんだん酷くなって 3年たったいまは、足先の感覚がかなりうすく長く歩くときつい状態です。」 と御記載があります。 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の「開頭腫瘍摘出術」 の前には「運動神経麻痺」或は「感覚神経麻痺」 がなかったとしたら。 いかなる経緯で御相談者の「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」は 発見されたのでしょう。 「病院の先生は手術でなったものなので仕方ないので 上手に付き合って下さいといわれますが何か良いリハビリは ないでしょうか?」 との事です。 「手術でなった」のであれば「手術」の前には 「なかった「運動神経麻痺」或は「感覚神経麻痺」」が 手術のあとに「発現」ということになります。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「無症候性」の「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」 の「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」であったという 筋書きになります。 すなわち無症候性の「脳腫瘍」があったとき 概ね「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」であるかは 術前診断は可能です。 けれども「開頭腫瘍摘出術」を「いつするか」は 通常の「脳神経外科専門医先生」は「かなり慎重」です。 「大きさ」にもよりますが 私は「脳幹部」に近い「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」 を「画像診断」して「5-6年」手術をまったことが あります。 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」は増殖速度が おそい「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」であり 「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」が 大きくなければそれは可能であるのです。 「病院の先生は手術でなったものなので仕方ないので 上手に付き合って下さいといわれますが何か良いリハビリは ないでしょうか?」 との事です。 御相談者御自身は「お受けもちの先生」から「リハビリテーション」 の処方をうけられてはいないのでしょうか。 不思議です。 「脳腫瘍」とりわけ「良性脳腫瘍:benaign brain tumo(u)r」の患者さん に止むを得ずも術後に「運動神経麻痺」或は「感覚神経麻痺」 が出現すれば当然「リハビリテーション専門医先生」 及び 「及びリハビリテーション技師先生」 の「お受けもち」になります。 御相談者のご相談からは 精神的に「すこしまいっていらっしゃる」ようにも思えます。 以外とこのような場合に。 「中枢神経系の器質的疾患」である「脳腫瘍」或は 「脳腫瘍」の「開頭腫瘍摘出術」術後の 「臨床神経診断学」とりわけ「臨床神経局在診断学」の「症状・症候」 に加えて 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 の「症状・症候」なども入り込みやすいものです。 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」 に関しましては 山本クリニックの旧脳神経外科・神経内科相談掲示板 2003/7/23-2009/02/25 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」から 「緊張型頭痛」或は「「緊張型」及び「緊張型に伴う複合病態」」特集10 [2] [2008年 5月17日 20時37分32秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/61066769792615.html 「知覚異常性大腿神経神経痛」について「過去の御相談と御回答」より.ver5 [2] [2008年 5月17日 20時30分54秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/0649303796972198.html を御参照頂けますか。 御相談者が「リハビリテーション」を希望されるのであれば 「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」を通じて 「リハビリテーション専門医先生」 及び 「及びリハビリテーション技師先生」 の先生の「治療戦略の方法」が必要です。 これが私の御回答となりますが。 このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。 御参考になれば何よりです。 また 「髄膜腫:meningioma:メニンジオーマ」の術後の「再発」 或は後遺症の可能性につきましては 山本クリニックの旧脳神経外科・神経内科相談掲示板 2003/7/23-2009/02/25 http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/index.html の「過去の御相談と御回答」から。 脳腫瘍の後遺症について [2] [2003年10月 5日 9時 7分13秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/0899927472501112.html 脳腫瘍の後遺症・その2 [2] [2003年10月 5日 12時43分19秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/268262925864295.html を御参照頂けますか。 また多分に御相談者と同じタイプの 「大脳半球間隙髄膜腫:interhemispheric meningioma」 に関しましては。 髄膜種と妊娠 [2] [2006年 3月12日 15時46分18秒] http://www5b.biglobe.ne.jp/~mddmsci/nosinkei/650486010433273.html を御参照頂けますか。 上記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。 何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。