お名前: 東京都 世田谷区 山本クリニック 山本博昭(脳神経外科専門医) URL
「小児頭部外傷」「頭蓋骨腫瘍」[2009年1月11日 13時36分15秒]
ペインクリニック・脳神経外科で評判の東京 都 世田谷 区 山本クリニック
脳神経外科専門医の山本博昭 先生
主治医(脳神経外科)は手術して病巣を見るまでは
なにも言えないとの事で
どんな病名かもわかりません。
これはさぞかし御心配であろうと存じます。 御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。 ++++++++++++++++++++++ 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「頭部外傷」に関連した「コブ」=「腫瘍」 とは到底考えられません。 前頭骨に「丸い骨欠損」=「頭蓋骨腫瘍」を考えざるを得ません。 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 止むを得ずも。 「前頭骨に「丸い骨欠損」=「腫瘍」の性状の御記載がない。 例えば直径○○cmなど。 よって御回答内容は推測になります。或は「仮定」になります。 御相談者の御相談内容要旨御記載の 「前頭部」の「骨溶解」=「腫瘍」は「頭部外傷」 とは全く関連はないと思います。 => ------------------------------- #1 「1・「頭蓋骨」由来のもの。」 「「頭蓋骨」由来」のものとしてはまずは「頭蓋骨腫瘍」が考えられます。 1・「骨腫:osteoma」 2・「類上皮腫:epidermoid」 3・「好酸性肉芽腫:eosoiophilic granuloma」 4・「転移性骨腫瘍」 5・「その他」 #2 「「2・頭皮の「皮膚腫瘍」「皮下腫瘍」」由来のもの」。 1・「粉瘤(ふんりゅう)=アテローマ」 2・「脂肪腫:しぼうしゅ:lipoma」 3・「何らかの「肉芽腫:にくがしゅ:granuloma」 4・「悪性腫瘍である「肉腫:にくしゅ:sarcoma」 5・「骨欠損」を前提とした「先天奇形」 6・「その他」 ------------------------------- の 「いずれか」です。 御相談者の御相談内容要旨御記載には 繰り返しますが 「前頭部」の「骨欠損」=「腫瘍」の「大きさ」脳MRIの形状 等の性状の御記載がありません。 だから あくまでも・「仮定」「可能性」です。 御相談者の御相談内容要旨御記載の 範囲内からの御回答です。 間違いも勘違いもある可能性があります。 下記に順を追って御回答致します。 ++++++++++++++++++++++ #1 「はじめまして 2歳の長女が額を打ち、たんこぶができました。 額からまぶたにかけてはれています。 ですが、2ヶ月たってもはれがひきません。 その間、近所のお医者様にかかっていましたが、 様子を見てほしいとのことでした。 あまりに気になるので大学病院に行ったところ、 ・打ったこととは関係ない ・目の上の骨が溶解して穴が開いている ・脳、目には影響がおよんでいない ・たんこぶのような場所には血がたまっている との事でした。 現在まで、レントゲン、CT、MRIをとり、 週明けに造影剤MRIをとり、 再来週病理摘出手術の予定です。 主治医(脳神経外科)は手術して病巣を見るまでは なにも言えないとの事で どんな病名かもわかりません。 2歳の女の子が摘出手術とは言え手術し、 さらに今後骨の再建の為に再手術もあると思います。 病名もわからぬまま手術に同意し、 進めても良いものでしょうか。 大学病院の為、検査が多いような気もします。 また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは 別の病気なのでしょうか。 お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。」 との事です。 #2 ##1 御心配でしょう。御気持ちは大変よく判ります。 ##2 「小児頭部外傷」の「たんこぶ」がなかなかひかず 偶発的に頭部X線撮影で「頭蓋骨腫瘍」がみつかった 事例であると考えます。 ##3 今現在「前頭部」に「コブ」があるとしたら この「コブ」がいかなる「コブ」であるのか 見極めなければなりません。 ##4 1・年齢 2・性別3・「小児頭部外傷」の御記載はありますが 頭部X線撮影及びCT・MRIでの「骨欠損」の 「画像診断書見」の御記載がありません。 =>##5 ##5 「骨欠損」の「画像診断」での性状とは。 まず「大きさ」と「脳MRIでの色」(内容物が推測しうる) すなわち「直系3cm」くらいで「脳MRIで脂肪の様」であるとか のことです。 ##4 「小児頭部外傷」の場合稀ですが 「液化頭皮下血腫」が「皮下血腫・真皮下血腫」正確には 「帽状腱膜(ガレアといいます)下血腫」等の吸収がされずに 「石灰化」をおこすことがあります。 ##5 いずれにしても 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 骨形成或は石灰化ではなく 「骨が溶けている」=「骨欠損」であり。 ##6 この頭部X線撮影とCT・MRIの「画像診断」の 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「頭蓋骨腫瘍」です。 #3 ##1 「あまりに気になるので大学病院に行ったところ、 ・打ったこととは関係ない ・目の上の骨が溶解して穴が開いている ・脳、目には影響がおよんでいない ・たんこぶのような場所には血がたまっている との事でした。 現在まで、レントゲン、CT、MRIをとり、 週明けに造影剤MRIをとり、 再来週病理摘出手術の予定です。」 との事です。 ##2 この「骨欠損」=「頭蓋骨腫瘍」の局在は「前頭部」との事です。 ##3 この御相談者の御相談内容要旨御記載の「骨欠損」=「腫瘍」は 大きく分けて「2種類」の「範疇(はんちゅう)」のものが 考えられます。 ------------------------------- 1・「頭蓋骨」由来のもの。 2・「皮膚腫瘍」「皮下腫瘍」 ------------------------------- の「2種類」です。 ##4 #4に簡単にご説明致します。 #4 「1・「頭蓋骨」由来のもの。」 ##1 「「頭蓋骨」由来」のものとしてはまずは「頭蓋骨腫瘍」が考えられます。 1・「骨腫:osteoma」 2・「類上皮腫:epidermoid」 3・「好酸性肉芽腫:eosoiophilic granuloma」 4・「転移性骨腫瘍」 5・「その他」 です ##2 いずれも「1・」-「4・」の順番は私が経験した頻度です。 ##3 ##1の「4・」=「転移性骨腫瘍」などは 原発巣が「癌」或は「肉腫」に気づかれず「転移性骨腫瘍」として みつかるものです。 原発巣として「乳がん」・「甲状腺癌」・「前立腺癌」がありますが 何故か「前頭部」というより「後頭骨」に転移致します。 ##4 「御長女様」の場合は「悪性腫瘍転移」までは 年齢的に考えなくてもよいでしょう。 #5 ##1 #4・##1の 「骨腫:こつしゅ:osteoma」 「類上皮腫:エピデルモイド:epidermoid」 「好酸性肉芽腫:eosoiophilic granuloma」は頭部X線撮影のみで 「いずれか」ほぼ診断はつきます。 ##2 「お受けもちの先生」からは 「・打ったこととは関係ない ・目の上の骨が溶解して穴が開いている ・脳、目には影響がおよんでいない」 という「穴」=「丸い骨欠損」だぁら。 =>### ##3 #4・##1の「骨腫:こつしゅ:osteoma」は否定されます。 ##4 もしも「摘出手術」で「神経病理組織学的診断」 の結果。 「好酸性肉芽腫:こうさんせいにくがしゅ:eosoiophilic granuloma」 「ヒスチオサイトーシスX :hystiocytosis X 」*という 「骨腫瘍」の「3つのうちの一種」ですから 全身「骨腫瘍」の「「有無」を探索する」必要がある。 =>#6 #6 ##1 あまり聞きなれないかもしれませんが。 「ヒスチオサイトーシスX :hystiocytosis X 」という「病態」は。 1・「好酸性肉芽腫:こうさんせいにくがしゅ:eosoiophilic granuloma」 2・「Hand-Schuller-Christian病:ハントシューラー・クリスチヤン病 」 3・1・「Letter-Siwe病:レッター・シーヴエ病 」 と「3「病態」」あります。 ##2 「好酸性肉芽腫:こうさんせいにくがしゅ:eosoiophilic granuloma」は 1・「Letter-Siwe病:レッター・シーヴエ病 」の 「一種」です。 (「ヒスチオサイトーシスX :hystiocytosis X 」については 御説明「省略」致します。’) ##3 「前頭部」の「骨欠損」=「骨腫瘍」であれば。 「骨腫:こつしゅ:osteoma」「類上皮腫:エピデルモイド:epidermoid」 「好酸性肉芽腫:こうさんせいにくがしゅ:eosoiophilic granuloma」は ##4 「転移性骨腫瘍」などと比較すれば「良性「骨腫瘍」」である。 #7 ##1 仮に御相談者の御相談内容要旨御記載の 「右前頭部」の「丸い骨欠損」=「頭蓋骨腫瘍」が「骨腫瘍」であると 仮定すれば。 ##2 この場合は しっかりと「術前診断」をつけて。 ##3 その後「開頭手術」等により 「頭蓋骨腫瘍」の「摘出手術」を行います。 ##4 「御長女様」の「部位」であれば額に傷痕はのこらない はずです。 ##5 当然の事ながら 入院し全身麻酔による「開頭腫瘍摘出術」になります。 ##6 その際の「神経病理組織学的診断」が重要です。 => 「お受けもちの先生」の 「主治医(脳神経外科)は手術して病巣を見るまでは なにも言えないとの事でどんな病名かもわかりません。」 との事は上記の如き「論理」です。 =>##7 ##7 術後に「神経病理組織学的診断」の結果をみて さらなる「治療戦略」が必要か否かを決定される御計画 であろうと考えます。 #8 ##1 「2歳の女の子が摘出手術とは言え手術し、 さらに今後骨の再建の為に再手術もあると思います。」 =>##2 ##2 「開頭腫瘍摘出術」にて「頭蓋形成術:cranioplasty」 も同時に行います。 =>##3 ##3 「後骨の再建の為に再手術もあると思います。」 は よほどのことがない限り「セカンドルック手術」:second-look oeration」 はないでしょう。 ##4 「「お受けもちの先生」の御相談者の御相談内容要旨御記載 どおり 「今回の「小児頭部外傷」とは」関係がないものです。 ##5 「また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは」 =>##6 ##6 全く別の「病態」です #9 ##1 「病名もわからぬまま手術に同意し、 進めても良いものでしょうか。 大学病院の為、検査が多いような気もします。」 との事です。 ##2 「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。 ##3 また御相談者のいわれる「病名」とは「診断名」では ありえません。 「頭蓋骨腫瘍」であれば。 術後の「神経病理組織学的診断」をまたねばなりません。 ##4 今現在の「御長女様」の「臨床神経診断学」とりわけ「臨床神経局在診断学」 は 「・打ったこととは関係ない ・目の上の骨が溶解して穴が開いている ・脳、目には影響がおよんでいない ・たんこぶのような場所には血がたまっている」 で宜しいはずです。 ##5 「・目の上の骨が溶解して穴が開いている」は 大変な「画像診断」の「症状・症候」であることを 何卒に御銘記下さい。 #10 ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載の 「前頭部」の「丸い骨欠損」=「腫瘍」 が「お受けもちの先生」のおっしゃるように 「・打ったこととは関係ない」 ということだから とは関係ないのですが念のため。 ##2 「頭皮」=「やわらかい」ものであれば 頭皮の「皮膚腫瘍」「皮下腫瘍」である可能性がある。 ##3 「頭皮の「皮膚腫瘍」「皮下腫瘍」」には 1・「粉瘤(ふんりゅう)=アテローマ」 2・「脂肪腫:しぼうしゅ:lipoma」 3・「何らかの「肉芽腫:にくがしゅ:granuloma」 4・「悪性腫瘍である「肉腫:にくしゅ:sarcoma」 5・「骨欠損」を前提とした「先天奇形」 6・「その他」 が考えると思います。 ##4 ##3の「4・」位下の 「悪性腫瘍である「肉腫:にくしゅ:sarcoma」や 「骨欠損」を前提とした「先天奇形」は「御長女様」のお年では 稀と考えます。 ##5 「悪性腫瘍である 「肉腫:にくしゅ:sarcoma」は 「肉腫:にくしゅ:sarcoma」と「肉芽腫:にくがしゅ:granuloma」 と一見「類似用語」にみえますが 「海と山」の相違程」があります。 ##5 一般に 「悪性腫瘍」とは「癌:cancer」+「肉腫:にくしゅ:sarcoma」 であり。 ##6 「癌:cancer」と「肉腫:にくしゅ:sarcoma」をあわせて 「がん」と呼称致します。 (「がん」であり「癌」ではありません) ##7 だから「がんセンター」であり「癌センター」という 御施設は存在しません。 #11 ##1 「 病名もわからぬまま手術に同意し、 進めても良いものでしょうか。 大学病院の為、検査が多いような気もします。 また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは 別の病気なのでしょうか。 お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。」 との事です。 ##2 上記より御相談者の御相談内容要旨御記載からは 「お受けもちの先生」の「論理過程」になにも「矛盾」 も見出せません。 ##3 「検査」も多くはありません。 ##4 「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。 「お受けもちの先生」におまかせして 「治療戦略」をたてていただくのが宜しいでしょう。 #12 ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載からは 止むを得ずも 「画像診断」に関するの性状の御記載がない。 ##2 よって上記御記載の「御回答」は一部は 推測になります。或は「仮定」になります。 ##3 再度繰り返しになりますが。 「前頭骨」の「丸い骨欠損」は => ###1 「頭蓋骨」由来のもの。」 「「頭蓋骨」由来」のものとしてはまずは「頭蓋骨腫瘍」が考えられます。 1・「骨腫:osteoma」 2・「類上皮腫:epidermoid」 3・「好酸性肉芽腫:eosoiophilic granuloma」 4・「転移性骨腫瘍」 5・「その他」 ###2 頭皮の「皮膚腫瘍」「皮下腫瘍」」由来のもの」。 1・「粉瘤(ふんりゅう)=アテローマ」 2・「脂肪腫:しぼうしゅ:lipoma」 3・「何らかの「肉芽腫:にくがしゅ:granuloma」 4・「悪性腫瘍である「肉腫:にくしゅ:sarcoma」 5・「骨欠損」を前提とした「先天奇形」 6・「その他」 が考えられる「病態」であり「お受けもちの「脳神経外科専門医先生」」 もこのようなことは 既にお考えの上のはずです。 ##4 ##3 の 「いずれか」です。 #13 ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 ##2 「また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは 別の病気なのでしょうか。」 との事です。 ##3 「お受けもちの先生」の御相談者の御相談内容要旨御記載 どおり 「今回の「小児頭部外傷」とは」関係がないものです。 ##4 「また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは」 =>##5 ##5 全く別の「病態」です。 #14結論: ##1 御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。 ##2 上記御回答致しました。 御相談者の考えるよりも「深刻な状況」 ですが 「お受けもちの先生方」も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。 ##3 御相談者の御相談内容要旨御記載の 範囲内からの御回答です。 間違いも勘違いもある可能性があります。 ##4 一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・ 一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。 取り急ぎのお返事ゆえ不適切な表現や間違いや、 誤りもあろうかと存じますがご了解、お許しください。 上記御回答致しました。 上記あくまでもご参考にまでお留めおき ご無事にされて下さいませ。 何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
お名前: 匿名希望
はじめまして 2歳の長女が額を打ち、たんこぶができました。 額からまぶたにかけてはれています。 ですが、2ヶ月たってもはれがひきません。 その間、近所のお医者様にかかっていましたが、 様子を見てほしいとのことでした。 あまりに気になるので大学病院に行ったところ、 ・打ったこととは関係ない ・目の上の骨が溶解して穴が開いている ・脳、目には影響がおよんでいない ・たんこぶのような場所には血がたまっている との事でした。 現在まで、レントゲン、CT、MRIをとり、 週明けに造影剤MRIをとり、 再来週病理摘出手術の予定です。 主治医(脳神経外科)は手術して病巣を見るまでは なにも言えないとの事で どんな病名かもわかりません。 2歳の女の子が摘出手術とは言え手術し、 さらに今後骨の再建の為に再手術もあると思います。 病名もわからぬまま手術に同意し、 進めても良いものでしょうか。 大学病院の為、検査が多いような気もします。 また、情報がたりないとは思うのですが、このような場合 ・骨に穴を開けている病気 と ・たんこぶ状の血のたまっている部位 を作っているのは 別の病気なのでしょうか。 お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。 Sunday, January 11, 2009 7:55 AM[2009年1月11日 07時55分17秒]