これはさぞかし御心配であろうと存じます。
御相談者の御気持ちが大変よく判る御相談です。
また「遺伝性血栓症」の観点からも「お受けもちの先生」は
御相談者の「病態」を考えられています。
「人はいかに生きるべきか」を問われた御相談でもあります。
適切な御回答ができれば宜しいのですが。
++++++++++++++++++++++
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
「脳梗塞の原因ですが、担当医の仮説では、プロテインS低
下症で、血栓が出来やすい体質の上、PCオペレーターの
仕事で長時間座った姿勢を続けたために、下半身に出来た
血栓が、卵円孔を通り抜け、脳幹で梗塞を起こしたのでは
ないかとの事です。」
との事です。
=>
一連の
御相談者の御相談内容要旨御記載から
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃったことと存じます。
けれども御相談者の御相談内容要旨御記載の
「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」
と「画像診断」からの
「診断」と「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」
まで含めた
「足の静脈血栓が脳にとび脳血管障害」の
「「御診断」はあまりにスムースで「立派」すぎるようにも
思えます。
極めて判りやすくいえば
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:
paradoxical embolism」
という「脳梗塞」であり。
「Transcranial Doppler ultrasonography :TCD:
経頭蓋ドップラー超音波診断」による
「high-intensity transient signal:HTS:一過性高信号」
が診断の決めてになります。
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:
paradoxical embolism」は
「前方還流系」(「内頚動脈系」)がほとんどで
「後方還流系」(「椎骨脳底動脈動脈系」)=「脳幹部」「小脳」
の発症は
「報告」がありません。
これは私の考えです。だから間違っているかもしれません。
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃることよく分かります。
〔相談〕
「●私の現在の後遺症は、仕事が出来る範囲で
しょうか?
(仕事中にめまいが起こった時にめまいを我慢して
仕事を続けると、脳梗塞の再発につながるのか?)」
=>
できると思います。
「●また今後、後遺症が消える可能性はありますか。」
=>
あると判断致します。
下記に順を追って御回答致します。
++++++++++++++++++++++
#1
##1
「44歳の主婦です。
私自身が本人です。
10か月前に発症した若年性脳梗塞の後遺症で不定期に
めまいがあり、8年勤めた会社をやめました。
しかし日常生活ができるため、仕事探しを再開しよう
か迷っています。
〔相談〕
●私の現在の後遺症は、仕事が出来る範囲で
しょうか?
(仕事中にめまいが起こった時にめまいを我慢して
仕事を続けると、脳梗塞の再発につながるのか?)
●また今後、後遺症が消える可能性はありますか。
担当医は、後遺症とは上手につきあって、マイペー
スに生きていってはどうかと薦めてくださいます。
他の専門の先生の助言をお願いしたくご相談しました。
〔経過〕
約10か前(2006年11月)に左手足のしびれ、口のもつれが
あり、若年性脳梗塞(脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ
程度のもの)が見つかりました。
当時43歳、高血圧の治療10日目でした。
手足のしびれ、口のもつれは1か月程で消滅し、現在
後遺症として、めまいと左手のしびれが時々あります。
めまいは、パソコンオペレーターの仕事中、原稿と画面
を見るために頭を上下左右に動かすと、体が浮いたよう
な感じになります。
また、車の荷台に商品を積み込むために体を回転させる
動きを続けていると、同じく体が浮いたような感じの
めまいが起こります。
冬場の室内と屋外との温度差、夏は冷房中の電車やデパ
ートへの出入りをすると、目が回るようなめまいが起こ
ります。
いずれも左手がしびれてきます。安静にしていると20~
30分程で収まります。
発病後3か月休職し、復職しましたが、仕事中にめまいと
左手のしびれが強く現れるため、脳梗塞の再発が怖くなり
やむなく退職しました。
家事の最中にも、めまいとしびれは現れますが、仕事で
はないので、症状が出たら休みながら作業を続けられる
ため日常生活に問題はありません。
治療としては、アスピリンは一生、降圧剤は経過を見て
という内容で内服しています。
〔原因〕
脳梗塞の原因精査の結果、プロテインS低下症
(検査値1回目42%2回目40%)、卵円孔開存が見つかり
ました。
コレスレロール値ほか血液検査はすべて正常、高脂血症
動脈硬化もなしです。
私の持病として、祖母と母が高血圧のため私も本体性
高血圧で、上150下90位が続いたためニューロン1/2錠を
服用し、減塩調理を心がけています。
私は身長161体重59です。現在降圧剤内服で上120下80位
です。
またWPW症候群(運動制限なし)を10年前からもっていま
すが、心原性の脳梗塞ではないとの事でした。
検診として、今年8月にMRIを撮りましたが、新しい脳梗塞
はありませんでした。
そのため、めまい、左手のしびれは後遺症ということになる
そうです。
脳梗塞の原因ですが、担当医の仮説では、プロテインS低
下症で、血栓が出来やすい体質の上、PCオペレーターの
仕事で長時間座った姿勢を続けたために、下半身に出来た
血栓が、卵円孔を通り抜け、脳幹で梗塞を起こしたのでは
ないかとの事です。
ちなみに、私の二人の娘もプロテインS低下症(検査値
40%)でした。
今後の脳梗塞再発の予防のためにも、仕事を再開せずに
ゆったりと暮らすほうが望ましいのでしょうか。
あるいは、このめまいはそんなに怖がらなくても、働い
ても大丈夫なめまいでしょうか。
夫と子供は、趣味を見つけ、専業主婦でマイペースな生活
をしてはどうかと言ってくれています。
大変お忙しいところ、恐縮ですが、医学的なご意見をお願
いできればと思います。
お時間があるときで結構ですので、どうぞよろしくお願い申
し上げます。」
との事です。
#2
##1
「〔相談〕
●私の現在の後遺症は、仕事が出来る範囲で
しょうか?
(仕事中にめまいが起こった時にめまいを我慢して
仕事を続けると、脳梗塞の再発につながるのか?)
●また今後、後遺症が消える可能性はありますか。
担当医は、後遺症とは上手につきあって、マイペー
スに生きていってはどうかと薦めてくださいます。
他の専門の先生の助言をお願いしたくご相談しました。」
との事です。
##2
「(仕事中にめまいが起こった時に・略・)」=>
「めまい感」が「常時存在するわけではない」という
脊髄も含めた「中枢神経系の「器質的疾患」(脳腫瘍・脊髄腫瘍や脳・脊髄血管障害等)」
の「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」
とは「逆説的な「症状・症候」」です。
##3
すなわち
御相談者は脊髄も含めた「中枢神経系の「器質的疾患」
(脳腫瘍・脊髄腫瘍や脳・脊髄血管障害等)」
として「画像診断」からは
「約10か前(2006年11月)に左手足のしびれ、口のもつれが
あり、若年性脳梗塞(脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ
程度のもの)が見つかりました。」という
「脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ程度のもの」の「病態」。
##4
##3のある場所は「橋:きょう:pons」という。
「脳幹部」を構成する
1.「中脳:midbrain」
2・「橋:きょう:pons」
3・「延髄:medulla・medulla oblongata」
の「3つ」の重要部位の「ひとつ」です。
##5
「橋:きょう:pons」はまた
「毛細血管拡張症:テレアンギエクタシア:telanngiectasia」
という「血管腫」の好発部位でもよく知られています。
##6
だから
御相談者の御相談内容要旨御記載の範囲内では
「橋:きょう:pons」からの
「毛細血管拡張症:テレアンギエクタシア:telanngiectasia」
の「出血の痕」という「画像診断」も可能であり
事実この事例は
比較的多いものです。
##7
けれども
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
「若年性脳梗塞」という「画像診断」がなされました。
##8
=>#3
#3
##1
「脳幹部」の「橋:きょう:pons」に「5x7mm」の
「病変」の「橋:きょう:pons」という「脳幹部構成要素」の
「解剖学的位置」=「局在」が
止むを得ずも御記載がありません。
##2
可能な範囲内で
「脳幹部」の「橋:きょう:pons」に「5x7mm」の
「病変」の「橋:きょう:pons」という「脳幹部構成要素」の
「臨床神経診断学」から考えます。
##3
「〔経過〕
約10か前(2006年11月)に左手足のしびれ、口のもつれが
あり、若年性脳梗塞(脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ
程度のもの)が見つかりました。
当時43歳、高血圧の治療10日目でした。
手足のしびれ、口のもつれは1か月程で消滅し、現在
後遺症として、めまいと左手のしびれが時々あります。」
との事です。
##4
##3より
1・
「大脳」から「運動神経」を伝達する
「錐体路:pyramidal tract」の障害はない。
2・
また
「末梢知覚神経」から「大脳」に「知覚*」を伝達する
「脊髄視床路:spinothalamic tract」の障害はない
(*脊髄視床路は、痛覚・温度覚と識別性のない
単純触覚を脊髄から視床まで伝える経路です)
という「メジャー」な「運動・知覚神経障害」はおありでは
ありません。
##5
脳血管障害によってめまいが突発したのであれば。
「発作性発症」であるのであれば。
それは脳幹・小脳の脳血管障害です。
めまいの頻度が特に高いのは
1・
「前下小脳動脈:AICA:アイカ」、
「後下小脳動脈:PICA:パイカ」
領域の「脳幹部」「小脳」の出血ないし梗塞が考えられます。
これらの脳血管障害ではめまいが初発症状であったり
めまいが最も前景に立つ症状であることも多い。
よく
内耳疾患と間違えられる可能性があります。
中枢性のめまいは浮動性であると言われますが間違い。
小脳・脳幹の梗塞や出血におけるめまいの約30%は回転性です。
##6
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
今現在
脳血管障害であるのであれば
「虚血性脳血管障害」であるのか「出血性脳血管障害」
であるのか
「臨床神経診断学」からは判別はできません。
##7
##6が一番大きな問題点です。
#4
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載の
「約10か前(2006年11月)に左手足のしびれ、口のもつれが
あり、若年性脳梗塞(脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ
程度のもの)が見つかりました。
当時43歳、高血圧の治療10日目でした。
手足のしびれ、口のもつれは1か月程で消滅し、現在
後遺症として、めまいと左手のしびれが時々あります。
めまいは、パソコンオペレーターの仕事中、原稿と画面
を見るために頭を上下左右に動かすと、体が浮いたよう
な感じになります。
また、車の荷台に商品を積み込むために体を回転させる
動きを続けていると、同じく体が浮いたような感じの
めまいが起こります。」
からは
「浮動性の「めまい感」」であり。
「回転性「要素」」がないように思えます。
よって
「脳幹部」「小脳」の「虚血性脳血管障害」或は
「出血性脳血管障害」の「めまい」とは何か
違う印象は否めません。
##2
「protein S:遺伝性血栓症の診断に行われる検査」ですが
プロテインSは、凝固阻害作用を示すプロテインCの補酵素です。
プロテインS欠損では線溶系の機能が低下し、血栓症を発来
することは事実です。
##3
「〔原因〕
脳梗塞の原因精査の結果、プロテインS低下症
(検査値1回目42%2回目40%)、卵円孔開存が見つかり
ました。
コレスレロール値ほか血液検査はすべて正常、高脂血症
動脈硬化もなしです。」
との事です。
##4
「protein S:遺伝性血栓症の診断に行われる検査」ですが
「protein S欠損症」ではなく「「protein S低下症」であり
また「protein S欠損症」=「protein S:遺伝性血栓症の診断に行われる検査」
の数値はわかりましたが
「protein S」が創り出す「血漿プロテインC値」の御記載がありません。
何故でしょう。
##5
血漿プロテインC値の測定は、
「血栓性疾患患者の診断と治療法の確立」に不可欠なものです。
##6
プロテインSは、凝固阻害作用を示すプロテインCの補酵素です。
##7
お子様達も「protein S」が低いとのことです。
「血漿プロテインC値」の御記載はやはりありません。
##8
「卵円孔開存」とは
「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」
という先天奇形です。
「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」の場合は
「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」を通過して
血栓が飛ぶようなものであれば
「心臓」の「聴診」でおちいさいときから気がつかれて
いるはずです。
##9
「またWPW症候群(運動制限なし)を10年前からもっていま
すが・略・」
とのことであれば
なおさら
「WPW症候群」に際して「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」
の雑音が聴取されていなかったのか理解できません。
#5
##1
脳血管障害には「2種類」あります。
1・「虚血性脳血管障害」
2・「出血性脳血管障害」
です。
「脳梗塞」は「1・」であり「くも膜下出血(SAH)」や
「脳内出血」は「2・」です。
##2
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
御相談者は「脳幹部脳梗塞」という「脳幹部」の「橋:きょう:pons」
に発生した脳梗塞と考えられています。
##3
「脳梗塞」には「2種類」あります。
1・「脳動脈硬化による脳血栓」
2・「塞栓」が「脳内」に飛んでおきる「脳塞栓:brain embolism」
です。
##4
御相談者の御相談内容要旨御記載からは
御相談者の「病態」は
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
と呼称される
「非常に珍しい「脳塞栓:brain embolism」」
ということになります。
##5
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
につき
#6・#7に簡単にご説明致します。
#6
##1
「心房細動」の「左房血栓」のように「動脈系」の他部位
の血栓が「塞栓」となって脳内にとぶ塞栓が「脳梗塞」を起す場合
は通常の脳塞栓であり稀ならず御座います。
##2
「下肢静脈瘤:varix:バリックス」の患者さんにある
「静脈血栓」が「脳塞栓:brain embolism」を
おこそうとすれば「心臓」=>「肺」でブロックされ
通常「脳塞栓:brain embolism」をおこしようがありません。
##3
けれども
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
とは
「心房細動」の「左房血栓」のように「動脈系」の他部位
の血栓が「塞栓」となって脳内にとぶ塞栓ではなく。
=>##4
##4
「静脈性の血栓」が。
例えば
「卵円孔開存:patent foramen ovale:PFO」=
「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」
のような「静脈」=>「動脈」シャントを起こしている場合に
「塞栓:embolism」として「脳」に飛来して
「脳塞栓:brain embolism」=>「脳梗塞」を
起す場合を
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
と呼称致します。
##5
非常に稀な「病態」です。
##6
けれども世界で何件かは報告はあります。
この際には。
=>##7
##7
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
の患者さんの場合はベッドサイドでの
「Transcranial Doppler ultrasonography :TCD:
経頭蓋ドップラー超音波診断」という「診断テクニック」による
「high-intensity transient signal:HTS:一過性高信号」
が「決めて」になります。
##8
「Transcranial Doppler ultrasonography :TCD:
経頭蓋ドップラー超音波診断」で
下記の「1・」-「4・」を
満たせば「high-intensity transient signal:HTS:一過性高信号」
ということになります。
(1.信号は一過性で300msec位下:2.振幅は背景反射信号より3dB以上高い:
3.片側信号である:4.可調音である(snap/chip/moan))
##8
御相談者の場合は
「Transcranial Doppler ultrasonography :TCD:
経頭蓋ドップラー超音波診断」による
「high-intensity transient signal:HTS:一過性高信号」は
如何であったのでしょうか。
#7
##1
「脳梗塞」であり「脳塞栓:brain embolism」であり
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
である場合は
「前方還流系」(「内頚動脈系」)がほとんどであり。
##2
「後方還流系」(「椎骨脳底動脈動脈系」)は
報告されてはいません。
すなわち
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
の「脳幹部」「小脳」への発生は報告されてはいません。
##3
「Venketasurbramanianら:Neurosurgery 43:1533,1933」
は「少し違う考え方」もしています。
##4
御相談者の御相談内容要旨御記載の
「脳梗塞の原因ですが、担当医の仮説では、プロテインS低
下症で、血栓が出来やすい体質の上、PCオペレーターの
仕事で長時間座った姿勢を続けたために、下半身に出来た
血栓が、卵円孔を通り抜け、脳幹で梗塞を起こしたのでは
ないかとの事です。」
であれば
「後方還流系」(「椎骨脳底動脈動脈系」)=
「脳幹部」「小脳」の
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
ということになり
「世界ではじめて」といわれてもおかしくないです。
##5
これは私の考えです。
だから間違っているかもしれません。
#8
##1
「脳梗塞の原因ですが、担当医の仮説では、プロテインS低
下症で、血栓が出来やすい体質の上、PCオペレーターの
仕事で長時間座った姿勢を続けたために、下半身に出来た
血栓が、卵円孔を通り抜け、脳幹で梗塞を起こしたのでは
ないかとの事です。」
との事です。
##2
一連の
御相談者の御相談内容要旨御記載から
お受けもちの先生も一生懸命でいらっしゃったことと存じます。
##3
けれども御相談者の御相談内容要旨御記載の
「中枢神経系の器質的疾患由来の巣症状(そうしょうじょう)」
と「画像診断」からの
「診断」と「心房中隔欠損:しんぼうちゅうかくけっそん:ASD」
まで含めた
「足の静脈血栓が脳にとび脳血管障害」の
「「御診断」はあまりに「立派」すぎるようにも
思えます。
##4
これは私の考えです。だから間違っているかもしれません。
#9結論:
##1
御相談者の御相談内容要旨御記載を熟読ささせて頂きました。
「後方還流系」(「椎骨脳底動脈動脈系」)の
「奇異性塞栓症:きいせいそくせんしょう:paradoxical embolism」
という「病態」による「脳塞栓:brain embolism」が
原因の「脳梗塞」という診断との事です。
##2
〔相談〕
「●私の現在の後遺症は、仕事が出来る範囲で
しょうか?
(仕事中にめまいが起こった時にめまいを我慢して
仕事を続けると、脳梗塞の再発につながるのか?)」
=>
できると思います。
「●また今後、後遺症が消える可能性はありますか。」
=>
あると判断致します。
##3
「担当医は、後遺症とは上手につきあって、マイペー
スに生きていってはどうかと薦めてくださいます。
他の専門の先生の助言をお願いしたくご相談しました。」
=>
上記御解答致しました。
このような御回答しか出来ません。申し訳ございません。
この御回答が何がしかのお役に立てば何よりで御座います。
##3
お大事にされてくださいますように。
一刻も早く御相談者の「症状・症候」が寛解される日の来られる事を・
一刻も早いご回復を心より御祈り申し上げます。
上記・下記あくまでもご参考にまでお留めおきご無事にされて下さいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
何卒にお大事にお健やかにされてくださいませ。
[2007年9月29日 20時9分58秒]
--------------------------------------------------------------------------------
お名前: 匿名希望
44歳の主婦です。
私自身が本人です。
10か月前に発症した若年性脳梗塞の後遺症で不定期に
めまいがあり、8年勤めた会社をやめました。
しかし日常生活ができるため、仕事探しを再開しよう
か迷っています。
〔相談〕
●私の現在の後遺症は、仕事が出来る範囲で
しょうか?
(仕事中にめまいが起こった時にめまいを我慢して
仕事を続けると、脳梗塞の再発につながるのか?)
●また今後、後遺症が消える可能性はありますか。
担当医は、後遺症とは上手につきあって、マイペー
スに生きていってはどうかと薦めてくださいます。
他の専門の先生の助言をお願いしたくご相談しました。
〔経過〕
約10か前(2006年11月)に左手足のしびれ、口のもつれが
あり、若年性脳梗塞(脳幹右の橋に縦7ミリ横3ミリ
程度のもの)が見つかりました。
当時43歳、高血圧の治療10日目でした。
手足のしびれ、口のもつれは1か月程で消滅し、現在
後遺症として、めまいと左手のしびれが時々あります。
めまいは、パソコンオペレーターの仕事中、原稿と画面
を見るために頭を上下左右に動かすと、体が浮いたよう
な感じになります。
また、車の荷台に商品を積み込むために体を回転させる
動きを続けていると、同じく体が浮いたような感じの
めまいが起こります。
冬場の室内と屋外との温度差、夏は冷房中の電車やデパ
ートへの出入りをすると、目が回るようなめまいが起こ
ります。
いずれも左手がしびれてきます。安静にしていると20~
30分程で収まります。
発病後3か月休職し、復職しましたが、仕事中にめまいと
左手のしびれが強く現れるため、脳梗塞の再発が怖くなり
やむなく退職しました。
家事の最中にも、めまいとしびれは現れますが、仕事で
はないので、症状が出たら休みながら作業を続けられる
ため日常生活に問題はありません。
治療としては、アスピリンは一生、降圧剤は経過を見て
という内容で内服しています。
〔原因〕
脳梗塞の原因精査の結果、プロテインS低下症
(検査値1回目42%2回目40%)、卵円孔開存が見つかり
ました。
コレスレロール値ほか血液検査はすべて正常、高脂血症
動脈硬化もなしです。
私の持病として、祖母と母が高血圧のため私も本体性
高血圧で、上150下90位が続いたためニューロン1/2錠を
服用し、減塩調理を心がけています。
私は身長161体重59です。現在降圧剤内服で上120下80位
です。
またWPW症候群(運動制限なし)を10年前からもっていま
すが、心原性の脳梗塞ではないとの事でした。
検診として、今年8月にMRIを撮りましたが、新しい脳梗塞
はありませんでした。
そのため、めまい、左手のしびれは後遺症ということになる
そうです。
脳梗塞の原因ですが、担当医の仮説では、プロテインS低
下症で、血栓が出来やすい体質の上、PCオペレーターの
仕事で長時間座った姿勢を続けたために、下半身に出来た
血栓が、卵円孔を通り抜け、脳幹で梗塞を起こしたのでは
ないかとの事です。
ちなみに、私の二人の娘もプロテインS低下症(検査値
40%)でした。
今後の脳梗塞再発の予防のためにも、仕事を再開せずに
ゆったりと暮らすほうが望ましいのでしょうか。
あるいは、このめまいはそんなに怖がらなくても、働い
ても大丈夫なめまいでしょうか。
夫と子供は、趣味を見つけ、専業主婦でマイペースな生活
をしてはどうかと言ってくれています。
大変お忙しいところ、恐縮ですが、医学的なご意見をお願
いできればと思います。
お時間があるときで結構ですので、どうぞよろしくお願い申
し上げます。
Friday, September 28, 2007 2:16 PM
[2007年9月28日 14時16分14秒]